田代川第二線
田代幹線の出発地である田代発電所に接続する11KV電線路です
この電線路は急峻な山の中を進み、山谷を越えていきます。
今回紹介する鉄塔は5号鉄塔の兄弟鉄塔です。
この鉄塔は山の上に建っており、6号鉄塔(新しい)まで高低差200メートル以上を降下し、
長径間で結んでいます。
鉄塔を分けた理由は長径間と高低差により鉄塔の荷重軽減と、
山岳地帯の山の上に建っている鉄塔の為、
襲雷による事故を片側だけに防止する対策と思われます。
田代川発電所は昭和2年と歴史が古く、東京電灯とライバル関係にあった
東邦系田代川電力・早川電力後の東京電力(東力)が建設しました。
田代川第二発電所の水源は大井川ですが、非常に長いトンネルを掘り、
富士川水系・早川水系まで発電用水路を建設しました。
当時として大きな水系を跨る発電所は初めてで、
当時はその技術力の高さと発想による驚きと、水資源の横取りによる非難の両方が有った様です。