大和線/市沢線
大和線61号
この鉄塔まで3回線で来ましたが、分岐して2回線になります。
下の回線はここで分断されています。
87年までは下の回線から右の鉄塔方向に木柱送電線が伸びていました。
実はこの場所は送電線の歴史が古く、今とはまったく違う分岐をしていました。
ここは以前、富士電力・酒匂川線が通っていたところで、
ここから大船・鎌倉方面に原宿線(現在の三井化学線)が22KVに降圧して
分岐していた様です。
三井化学線のプレートは昭和5年建設になっていますが、
地図上では大正10年には送電線が存在していました。
地図から想像すると奥の鉄塔(市沢線)から手前に直線に進んでいたのが酒匂川線
酒匂川線から右90度方向が原宿線でした。
酒匂川線は伊勢原からここまでは別経路になっています。
昭和40年頃から遠藤線にバトンタッチした様です。
(遠藤線のプレートは大正2年6月です。・・酒匂川線のプレートと同じ年月)
原宿線は六会変電所からここまで廃線になっています。
昭和36年に建設された香川/茅ヶ崎線の六会変電所に昭和39年頃に接続変更
された様です。
ちなみにかつての塔ノ沢線は藤沢市のプレス工業変電所付近を通過しており
一時は塔ノ沢線の廃線を利用して工場供給用に使用されていた様です。
今では工業団地になりその面影はまったく残っていません。
追記
かつての原宿線は東海道本線黄金時代の
大船大カーブ(今では言わないか・・・地元しか使わない?)でよく写っています。