3回線中2回線の分岐
見た目どこにでも有りそうな分岐鉄塔に見えますが、
3回線の電線路での分岐鉄塔になっている為、
下の回線部分は異電圧状態になっています。
鉄塔は敷島線44号です。
電線路別に色分けするとこの様になります。
赤色=敷島線 66KV
青色=穴山線 66KV
黄色=江草線 22KV
緑色=甲信幹線 154KV
下の回線部分は異電圧の別電線路になっているのがわかると思います。(碍子の連数も違う)
左が江草線(22KV)、右が敷島線(66KV)
通常両側充電中の状態になっている為、点検時は注意が必要ですね。
敷島変電所新設による敷島線建設により、甲信幹線421号〜甲府変電所間の設備更新と
江草線の敷島線併架に伴う建て替えで、大正から昭和初期に建設された鉄塔が一気に無くなりました。
甲信幹線はここから若番側で原型鉄塔が数多く残っています。
江草線はこの先穴山線が平成になり新設された為、韮崎IC付近まで3回線鉄塔になっています。(穴山線52−67号間)
尚、敷島変電所はこの位置から約2Km折り返す事になります。
変電所建設当時に宅地化が進んでいた事と、既設電線路を利用する為に甲信幹線と江草線が一番接近している場所を
選んだものと思います。
この鉄塔の間には中央自動車道が通っています。(双葉JCT付近)