4本組み合わせ斜傾木柱
送電線の木柱はもう僅かしか残っていませんが、
その中でも斜傾させている木柱があります。
宮ヶ瀬線20号です。
4本の主柱で構成されています。
通常は2本のH柱に支柱が取り付く構成になりますが、
全てを斜傾させて組み合わせています。
極めて珍しい支持物です。
横から撮影した画像
4本で組み合わさってかるのがわかると思います。
この木柱の老番側は高低差50メートル近くあり、
更に水平角度が有る為に重負荷対策を行なったものと思います。
本来であれば鉄塔にすべきところですが、物資不足の中
木柱を使用したものと思います。
木柱の下部はアルミ板が巻かれています
つる等が登らない様、除去しやすい為の対策と思います
もちろん人もすべって登れない???
アルミ板の巻き付けは宮ヶ瀬線しか見た事がありません
宮ヶ瀬線19号です。
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宮ヶ瀬線は水路式宮ヶ瀬発電所の廃止と、宮ヶ瀬線ダム建設による
発電所建設により経路変更され鉄塔が進んでいます。
今後、発電の増量と2回線による安定化により全て鉄塔化されると思われます。