引退鉄塔 04年度

   ここのページでは04〜05年にかけての建替え工事で姿を消したと思われる
   鉄塔を紹介します。
   全てを確認したわけでは有りませんのでもしかしたら残っている鉄塔が有るかもしれません。
   また、私の持分による画像の公開なので、全ての建て替え分を網羅しているわけではありません。
   04年は上越幹線/群馬幹線の交差鉄塔が無くなった事が大きいです。


 上越幹線 59号(老朽化)

   




   


  老朽化と幹線増強対策による建て替え。
  周りの鉄塔が建替えられ、最後まで残っていたがついに建替えられた。
  幹線同士が同じ鉄塔で交差するのは珍しく、大正11年建設と歴史ある貴重な鉄塔であった。
  この画像は01年撮影のものだが、ここに写っている古い鉄塔は数年に亘って全て建替えられた。


 中沢線2005号(増強化)

   

  昭和33年建設の中沢線もついに建て替えの工事が行われた。
  この電線路は新所沢変電所と中東京変電所の短い区間を結んでいるが、
  区間全部の建て替えを行わず、飛び飛びで建て替えが行われた。
  近年残った鉄塔も建て替えられるが、その時は並走しているもう1本の
  中沢線は除却されるかもしれない。


 栃木連絡線5号(廃線)

   

  昭和31年頃に栃木県小山変電所より栃木市方面の電力供給を行う為に
  電線路が建設されたが、近年の犬伏線、栃木線の建て替え、増強対策により
  不要資産になってしまった。  
  犬伏線、栃木線を斜めに通る為に
  約30基近い鉄塔が除却される、大きな工事になった。


 群馬幹線70号(老朽化)

   

   上越幹線59号の建て替えと同時に行われた。
   ここから前橋方面は建て替え完了




 群馬幹線53号(老朽化)

   

   群馬幹線70号より北約2キロ先の場所でも建て替え工事が行われた。
   これで群馬県吉岡付近の群馬幹線は全て建て替えが完了した。
   


 北佐久線151号(地上高対策と老朽化)

   

   昭和5年と北佐久線
   南軽井沢付近も宅地化が進み、低い鉄塔は建て替えの対象になっている。
   景観を配慮して深緑に着色された鉄塔であった。


 北軽線153号(老朽化)

   

    大正11年の鉄塔
    北軽井沢の少し寂しい風景である。
    撮影は4月末頃だが、春という感じではない。
    この鉄塔は浅間山に近い所を通過しているが、今回の工事場所には
    影響が無かったと思われる。
    


 田代幹線201−38号(高速道路建設移設)

   

  移設された鉄塔は実は少ししか見えていない後の鉄塔
  第二東名建設に伴う鉄塔の移設工事は色々な箇所で行われた。



 猪苗代新幹線627号(宅地化に伴う地上高対策)

   

  栃木県小山市の市街地を中心に猪苗代新幹線も建て替えが進んでいる。
  後の鉄塔は約15基に亘って建て替えがされており、
  宅地化の進行により原型鉄塔は消滅している。



 横瀬線11号(腐食劣化対策)

   

  この鉄塔は昭和48年の建設で建替えられる時期でもないが、
  煤煙により腐食が進んだとみられる。
  碍子も劣化により絶縁不良対策で154KV並みの連数対応をとっていた。
  工事は包み込み工法がとられ、完成後の碍子は66KVと同じ連数になった。
  ちなみに99年ごろ一度碍子より電線を外して作業を行っていた。


 京浜34線14号(地上高対策)

   

   京浜34線は昭和35年の建設で275KV環状線でも後に建設された。
  この鉄塔はその時に4導体の試験に使われた鉄塔である。
  昭和26年建設の西東京幹線より2導体が採用され、
  その後の大量電力搬送の為に4導体化の開発が進められた。
  この鉄塔より4導体化されている。


 片品川線145号(鉄塔化)

   

   電線路としては珍しいコン柱の片品川線
   ここに来て毎年建て替え工事が進められており、
   急速にコン柱の数を減らしています。
   今回の工事区間は前橋側の原型最終区間でした。
   地上高がなく、径間が短い事、経過年数が50年を越える事から
   現在の基準には合わなく建替えさせている様です。


 猪苗代旧幹線472号(老朽化)

   
 大正3年の猪苗代旧幹線 
 建設から90年が経過しています。
 この区間はまだまだ当時の鉄塔が数多く残っていますが、
 徐々に建て替えが進んでいます。
 この鉄塔は丘の上に有り、宅地化がされる様子は無かったのですが、
 見た感じ劣化が進んだと思われます。


 宮ヶ瀬線39号(木柱の鉄塔化)

   

   宮ヶ瀬線は放流式発電所の廃止からダム式発電所新設に伴い、
   平成7年頃から経路の変更工事が進められ、
   変更工事完了後からは既設区間の、木柱から鉄塔への建て替え工事が進められています。
   電線路の増強完了後、2回線化が進められると思われます。



川世線16号(増強対策)

   

   川世線は供給変電所への増強の為に平成12年頃から毎年建て替えが工事が行われ、
   川崎市内は多摩川河川付近の数基の鉄塔を除いて建て替えがほぼ完了したと
   思われます。
   この鉄塔は併架している千南線が分岐している鉄塔で
   地上高が無いのに無理やり分岐している鉄塔で、少し変わった形をしている鉄塔でした。
   この鉄塔はいつも渋滞している国道246号の横に位置しており、
   上り線から眺める事が出来ました。
   ちなみにこの画像は国道246号の歩道橋の上からの撮影です。



   大町線26号(地上高対策)

   

   大町線もまだ数多くの原型鉄塔が残っていますが、
   宅地化が進んでいる所は嵩上げや高い鉄塔への建て替えが進んでいます。
   同じ高さの鉄塔が均一に並んでいると壮観ですが、
   建て替えにより高い鉄塔が出来ると高さがバラバラになり、
   美しい連なりが台無しになってしまいます。




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