引退鉄塔 06年度 その1

   ここのページでは06〜07年にかけての建替え工事で姿を消したと思われる
   鉄塔を紹介します。
   全てを確認したわけでは有りませんのでもしかしたら残っている鉄塔が有るかもしれません。
   また、私の持分による画像の公開なので、全ての建て替え分を網羅しているわけではありません。

   06年はかつてない程、印象的で特徴ある鉄塔が引退しました。
   また、廃線も大規模に行われました。
   あまりにも掲載する内容が多いので、06年度は2回に分けます。



 東信線 474号(廃線)

   

   今年度、一番の悲劇です。
   東信線(大正8年)が下仁田変電所付近の増強対策により、群馬側北甘からの供給になり
   南佐久線分岐107号〜下仁田変電所(500号弱)まで一気に廃線なってしまいました。
   この区間には数多くの木柱、他では見られない鉄塔など、大変貴重な電線路でした。
   東信線の木柱、コン柱はこれで全滅になりました。


   

   鉄塔も掲載します。396号
   簡素な作りで低い鉄塔なのに根開きが有る鉄塔でした。


 水戸線 49号 (増強対策)

   

   水戸線(昭和11年)は大規模な建て替えが実施された。
   10基を超える建て替えで、下館−岩瀬間はほとんどの鉄塔が建替えられた事になる。
   水戸線は200基を超える構成になっているが、残すところあと50基が原型鉄塔で
   存在している。(岩瀬−笠間区間)



 春日部線76号 (地上高対策)

   

   建設から35年を経過している春日部線も建て替えの時期が迫っているのかもしれない。
   この鉄塔に関しては地上高がない為に高い鉄塔に建て替えられた様だ。
   この鉄塔以外でも50番台の鉄塔で建て替えが行われた。




 東埼玉線 95号 (地上高対策)

   

   東埼玉線(大正13年)も2001年以降、建て替え工事が進んでおり、
  今回東大宮に近い原型鉄塔の数基が建て替えられた。
   この鉄塔は東埼玉線で、唯一碍子が大きく傾いている鉄塔で、珍しい鉄塔だった。
   今後も至ところで建て替え工事が進むと思われる。



 下丸子線 10号(廃線)

   

   下丸子線(昭和14年)も時代の流れか廃線になってしまった。
   22KVの旧型設備はどんどん淘汰されてしまいます。
   目蒲線の線路脇に独立した鉄塔で、近年は電線と建物との間隔を保つために、
   色々苦心して改造が加えられた。
   鉄柱は昭和30年代生が多く、
   以前は2本組み木柱(上部集束で碍子V吊)が存在していた。
   2007年3月末現在、武蔵小杉−多摩川横断区間は運用停止状態ですが、
   碍子を含め支持物は健在です。



 猪苗代旧幹線 506号 (老朽化)

   

   猪苗代旧幹線(大正3年)のもっとも南側の原型鉄塔。
   この鉄塔は東北新幹線でも仙台方面に向かって右側に近くで見る事が出来た。
   場所は黒磯に近く、市街地は既に新しい高い鉄塔に建て替えられていたが、
   田畑地では原型鉄塔が残っていた。
   今回の工事で7基の原型鉄塔が消滅したと思われる。





 猪苗代旧幹線 470号 (老朽化)

   

   猪苗代旧幹線(大正3年)ではもう一箇所建て替え工事が行われた。
   この区間では数年前から建て替え工事が進められ、
   既に奥に写っている471号、472号は新しい鉄塔に置き換わっている。
   建て替え理由は老朽化と思われるが、残った鉄塔が少しでも長く現役でいる事を願う。




 上毛幹線 74号 (地上高対策)

   

   上毛幹線74号(大正15年)の鉄塔
   見ての通り、鉄塔中間部が道路にすごく近く、危なさを感じる程であった。
   私としては間近で鉄塔上部を見られる為にお気に入りでしたが、
   道路との地上高問題も有り建て替え対象になったのでしょう。



 上越幹線 70号 (増架対策)

   

   2004年度 上越幹線57号交差鉄塔が建替えられ、前橋方面で唯一残っていた
   原型鉄塔が建替えられた。
   この付近では宅地化や大型のショッピングセンターが出来て、電力需要が高まり、
   上越幹線の鉄塔建て替えを伴う66KV増架工事が行われている。




 片品川線 108号 (鉄塔化)

   

   片品川線(昭和29)の珍しいコン柱である。
   近年狙い打ちされたかの様に毎年建て替えが行われ、コン柱は激減しています。
   今回の工事により100番台のコン柱は全滅した事になります。
   2000年には140番台までほとんど古いコン柱と鉄塔であったが、
   全て普通の鉄塔に建替えられた。
   残ったコン柱も数年の内に建替えられると思われる。
   撮影はお早めに。




 片品川線 115号 (鉄塔化)

   

   片品川線では上記と近いがもう一箇所でも工事が行われた。




 呑竜線19号 (パンザー化)

   

   呑竜線(昭和33年)は見ての通り木柱だった。
   この線も山間地はコン柱化、平地では鉄塔化が進み、木柱は極僅かになった。
   19号は幅広い2本の門型になっており、現在では珍しい物になっている。
   この場所は平地から山間地に入る所で、見ての通り先の支持物は鉄塔になっている。
   遠くに只見幹線が横切っています。




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