引退鉄塔 07年度 

   ここのページでは07〜08年にかけての建替え工事で姿を消したと思われる
   鉄塔を紹介します。
   全てを確認したわけでは有りませんのでもしかしたら残っている鉄塔が有るかもしれません。
   また、私の持分による画像の公開なので、全ての建て替え分を網羅しているわけではありません。

   07年も特徴ある鉄塔がいくつか引退しています。
   



 新丸子線 (廃線)

   

   昨年に引き続き、廃線除却工事が行われました。
   今回は多摩川横断と重要横断物が連続し、住宅密集地になっている為に、
   電線の引き抜きだけでも1ヶ月以上を要する、難工事になりました。
   多摩川横断部分の電線にはいつも多くの鳥が休んでいましたが、
   工事中にはいなくなっていました。
   鉄塔の除却はゆっくりとした工事で電線の引抜が10月開始にも関わらず、
   4月頃まで鉄塔が残っていた 1号鉄塔はまだ残っているかもしれない

   

   予備線の時の画像



   

   除却工事中の画像



 中原線

   JR南武線・横須賀線の工事による影響で新幹線・横須賀線横断部分で地中化された
   撤去された基数は少ないが、鉄道横断部分の高い鉄塔が消えた
   重要横断部が有る為に電線引き抜きは慎重に時間をかけて実施した為に、
   1ヶ月以上を要した様です。
   この工事の電線引き抜き後、新丸子線の除却工事が開始された

   

   現役の時の画像


   

   解体待ちの状態


   

   解体された鉄塔




 群馬幹線 **号 (増強対策)

   

   関越自動車道・嵐山PAから見える鉄塔が建て替えられました。
   久しぶりに10基を超える大きな工事が行われ、
   のどかな風景を直線に連なる鉄塔はお気に入りでした。
   建て替えられた鉄塔は154+66KVの4回線型の鉄塔で、今までの倍の高さがあります。
   鉄塔も1/2に間引きされています。

   

   307号鉄塔  除却直前の撮影


   

   310号鉄塔
   工事用の囲い込みがされ、電線引き抜き工事が開始される





 東京中線2076号 (増強対策)

   

   東京中線の原型鉄塔で唯一5基以上連続する区間でしたが、
   76号〜80号までが建て替えになり、
   原型鉄塔は数箇所に点在するだけになりました。
   建て替えられた鉄塔は紅白塗装の鉄塔になっています 紅白塗装鉄塔が連続している

   




 泉沢線・新里線 (老朽化と設備集約化)

   

   野中変電所より、泉沢線・新里線が並走する区間が建て替え対象となりました。
   この建て替え工事は新里線を除却し、そこへ新しい2回線の泉沢線・新鉄塔を建設し、
   既設・泉沢線の除却作業を行ないました。
   昭和30年代前半以前は都心以外は4回線鉄塔にせず、
   電線路を並走させる事が多かった様です。
   これらは設備の合理化により、4回線化や増強集約化により姿を消しています。


   

   14号鉄塔 高さ19メートル


   

   新里線と泉沢線


   

   新里線 1号




 渋川線 27号他(老朽化)

  
   渋川線は約40基で構成されていますが、その1/3は原型の小さな鉄塔が残っていました。
   LP碍子が使われている珍しい形をしていました。 昔はピン碍子だったと思われます。
   今回、原型鉄塔が全て建て替えられました。

   

   27号鉄塔  


   

   電線引き抜き後の解体待ちの状態



 猪苗代旧幹線 488号 (老朽化)

  猪苗代旧幹線の鉄塔も黒磯付近から北進して建て替えが進んでいます。
  東北新幹線交差付近までは数基を除いて建て替えられてしまいました。
  今回の工事区間は大きく屈曲する鉄塔も含まれており、
  お気に入りの鉄塔がまた一つ消えました。

  





 安方線 18号 (地上高対策)

   大田区の住宅密集地にある鉄塔
   碍子取り付けがBT化に改造されています。
   鉄塔は昭和13年建設の様で、地上高対策と老朽化による建て替えと思われます。


   





 京浜線 17号 (老朽化)

   昭和35建設の鉄塔で日本初の4導体支持鉄塔
   しかし、現在は電線・碍子の交換により2導体化に変更されています。
   また、鉄塔も16号・17号と新しい鉄塔に更新されてしまいました。

   この付近はまだ宅地化が進んでいない為に、鉄塔全体を撮影を出来る
   光景地でした。


   





 京北線 128号 (老朽化)

   
   東北道川口JCT付近の鉄塔
   周りの鉄塔が建て替えられた中で最後まで残っていた

   





 京北線 139号 (老朽化)

   

   京北線128号と同一時期に建て替えられた
   これで荒川以東の原型鉄塔は全て姿を消した

   





  淀橋線 3号

   予備線扱いになっていた淀橋線も廃線になりました。
   またまた、不要資産の廃却が行なわれた事になります。
   この単柱が建てられた時、その両側に小さな鉄塔(古い府中線や八つ沢線の形)が
   並列に存在し(兄弟鉄塔)、お互いの内側の腕金を外されて、単柱に引き渡された様です。
   

   





  八つ沢線  83号


  津久井湖に近い鉄塔です。
  建設が昭和32年の事もあり、建て替え工事が進んでいます。
  今回は住宅地ではなく、公園内・丘陵地であった為に、
  理由は不明ですが、建て替えが進んだ事は事実です。

   





  川崎火力線

  新幹線から撮影した為にかなりボケた。
  川崎火力は昭和30年代の4回線の先駆けとして、黒部幹線の建て替えで生まれたが、
  次の更新時期を迎えています。
  京浜地区に数多く見られる、昭和30年代の成長期を支えた154KV4回線鉄塔が徐々に姿を消しています。
  建て替えは画像の通り、別位置建て替えである

   



  天竜東幹線

   号基は確認せず、撮影も出来ていないが、神宮川横断部分で鉄塔の建て替えが行われていた。
   仮設鉄塔を建設しての建て替えである 



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